カーアクションの映画だと思って観たら、いい意味での裏切りが待っています。
主人公の持つ冷徹な凶暴さが、静かに淡々と描かれている様子は「告白」のような美しさ。
独特の使い方をしている照明の光と影が人間の内面を上手く映し出しているのも印象的。
アクション映画と思って観ていると物足りない感じはあるし、サスペンスの要素もあまりないので、観る人が観たら消化不良ですが、パルプフィクションとか好きな人にはすごく合いそう。
夫の出所を待つ妻を演じるキャリー・マリガンの幸薄さが、個人的にはグッときた感じ。
ボーン・スプレマシー/ボーン・アルティメイタム
ボーン・アイデンティティーを観て以降、続編が全く手付かずの状態だったので、台風で引きこもりながら鑑賞。
こういう映画によくある「追われる主人公と、それを追う謎の組織」の対立がどのシリーズにも共通していえる要素。
3作目で見事に完結しているけれど、ストーリーとか組織の謎とかよりも僕が一番このシリーズで好きなのは、手持ちカメラで撮った短いカットを上手いこと編集して、アクションシーンの臨場感をこれまでかというくらいに作り出している演出。
最後のニッキーのニヤリシーンも◎
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